下塗りにも種類や特徴があります。
外壁塗装の下塗りとは、外壁の表面を塗料に適した状態に整える工程で、 外壁の隙間やひび割れを埋めたり、塗料の密着力を高めたり、防水性や耐久性を向上させる役割があります。 下塗りでよく聞く用語について解説します。
【プライマー下塗り】
シーラー下塗りも同義語で、プライマーとシーラーは通常同じものとして使われています。 プライマーはプライマリー(最初の・基本の)から来た言葉で、シーラーはシール、封を することから来た言葉です。 区別するとすれば、プライマーは金属表面などの吸い込みのないものに塗料の密着を良く するために塗る下塗り材で、シーラーはコンクリート面など吸い込みのあるものに吸い込み 止めとして使うもの、または浸透させることで弱い下地を固めて強固にするための下塗り材 を指すのに区別されます。 シーラーには水性系とシンナー系の溶剤系のものがあります。 またそれぞれに透明、乳白色のシーラーがあります。
【微弾性フィラー下塗り】
微弾性フィラーは古い塗装面の上に使用する、どろっとした粘度のある白い下塗り材です。 塗装表面にある細かなひび割れ、巣穴を1回塗りでカバーすることができ、これ一つで下地 調整、下塗り、中塗りの機能があります。 しかも微弾性があるので亀裂をカバーして防水性もあり、外壁の塗替え時には一般的に使用 されている下塗り材です。 同じ下塗り材であるシーラーとの違いは、微弾性フィラーにはシーラーのような浸透性が、 弱い下地を固める性質がない点です。 ですから旧い塗装面が弱くなっていればその部分をはがすなどしてからシーラーを塗って、 下地を強固にしてからその上に微弾性フィラーを塗ることになります。
【単層弾性塗料上塗り】
ウレタン上塗り、セラミックシリコン上塗り、仕上げとも表示されます。 上塗り塗料には多くの種類がありますが、外壁の塗替え塗料としては上記が一般的です。 単層弾性とセラミックシリコンは弾性塗料ですから、亀裂の多い壁に使います。 単層弾性が一般品、セラミックシリコンは上級品になります。 ウレタンは汚れにくく、雨や日光に強いのも特徴です。 最近は環境対策として、水性ウレタン、水性シリコンを使うことも多くなっています。